最適回帰予測プログラムでは、時系列データについて回帰法を用いて予測する時に使用します。
アドイン接続後、メニューから「最適回帰予測」をクリックすると、次のように設定画面が表示されます。
データの範囲:
データ数は最大500個まで有効です。列数の制限はありません(Excelの制限まで)。
もちろん1列のみでも有効です。
ラベルの有無:
データの範囲で範囲選択をした部分に、データラベルを含んでいる場合は、「あり」をマウスでクリックして選択をします。
データ方向:
行(方向): ↓ 列(方向): →
予測数:
予測を出力させたい個数を半角数字で指定します。指定できるのは1個先・2個先・3個先・4個先のいずれかのみです。
出力は最終データ(直近のデータ)の次から自動的に赤色の文字で出力されます。
グラフ出力:
予測値と共に、グラフを出力させたい場合は、「あり」をマウスでクリックして選択します。
設定が済んだら、「開始」ボタンをクリックします。
基データとして範囲選択をした次の位置から、赤色で予測値を出力します。
「中止」ボタンをクリックすると、操作を中止します。
このプログラムで予測を行う場合の基本的な考え方は、相関係数が最大となるときの(直近のデータからの)データ範囲を選択して予測する方法です。
予測の手順は以下の通りです。
サンプルデータのデータFで説明します。
上のサンプルデータから、「データF」について、相関係数、LIC(線形基準--後述)、回帰分析の切片と係数と、予測値を求めます。
まず1番目のデータから順にを経過日(月・年)のように1・2・3と置き、データとデータ番号との相関係数を求めます。
LICは次の要領で求めます。
LIC: ln(相関係数^2)*n
切片と回帰係数はデータNo.を説明変数(x)、実データ(ここでは「データF」)を被説明変数(目的変数、y)として求めています。
なおそれぞれの指標は、直近から1番目までさかのぼったデータについて求め、古いデータから1つずつ減らしてゆきます。
なおデータ個数が2個の場合だと相関係数は常に1になるので、データの個数が直近から3個になるまで求めます。
データFでは、データ個数が8個あるので、6番目~8番目(直近のデータ)の3個が直近の指標として求めています。
この結果から、LIC・相関係数が最大となるのは、データを全て使用したときです。
予測値は、回帰式に直近のデータの次のデータ番号「9」を代入しています。
10番目(2個先)・11番目(3個先)の予測値を求める場合は、それぞれ10、11を回帰式に代入して求めます。
データDの場合は次のように、No.2~No.7のデータを採用したときの回帰式を採用しています。
予測値は、回帰式に8・9・10……と順に代入しています。
動作環境 |
日本語版Windows用 日本語版Microsoft Excel2003以降(推奨)が快適に動作するパソコン。 |
アドイン接続方法・ ソフトウェア使用許諾 |
※Excel2016・2019も右側の「Excel2007・2010・2013用」をお選びください |
マクロが実行できないときにご確認ください |
https://faq.mypage.otsuka-shokai.co.jp/app/answers/detail/a_id/314030
当商品のような、インターネットからダウンロードしたExcelのファイルについて、マクロが実行できない仕様になっているようです。 マクロを有効化する方法が記されています。お試しください。 |
※カスタマイズは対応不可となりました(2019年1月)