行列乗算プログラムは、2つのデータ行列(A行列とB行列)の乗算をする時に使用します。
まず次のように、2種類の行列を用意します。
アドイン接続した後、メニューの「行列乗算」をクリックすると、次の設定画面が表示されます。
「データ行列A範囲」は、上の表の水色で塗りつぶした部分をマウスでドラッグして範囲選択します。
処理可能な行列の範囲は、100行×100列以内です。
「データ行列B範囲」は、↑の表の緑色で塗りつぶした部分をマウスでドラッグして範囲選択します。
処理可能な行列の範囲は、100行×100列以内です。
データラベルを含めて範囲選択した場合は、 「AとB行列のラベル」で「共にあり」をクリックして選択します。
「出力先」では、出力を開始したいセル1か所をクリックして選択します。
設定が済んだら、「開始」ボタンをクリックします。
ここで設定画面を閉じるには、「中止」ボタンをクリックします。
行列の乗算には制限があります。サンプルデータで示しているように、A行列の列数とB行列の行数は同じでなければなりません。
即ち、次のように計算します。
(a1,b1)=(a1,X1)*(X1,b1)+(a1,X2)*(X2,b1)+(a1,X3)*(X3,b1)+(a1,X4)*(X4,b1)+(a1,X5)*(X5,b1)
これを記号で表現すると、次のようになります。
(a1,b1)=Σ(a1,Xi)*(Xi,b1)
この式でΣ(シグマ)とは、その後の計算結果を合計するという意味です。
またiとは、1から最大の変数の個数、つまりここでは1から5まであることを意味します。
つまりXiに、まず1個目の変数X1の値を代入し計算します。
そしてX2~X5についてもそれぞれ計算し、その結果を合計します。
なおこれらA行列・B行列について、B行列*A行列のラベル「共になし」で計算すると、計算結果は次のようになります。
ラベル「共にあり」の場合。
これは、次のような計算をしたことを意味しています。
(X1,X1)=(X1,a1)*(b1,X1)+(X2,a1)*(b1,X2)+(X3,a1)*(b1,X3)+(x4,a1)*(b1,X4)
ラベルありで計算すると、指定の仕方の違いが良くわかります。
プログラム作成で注意すべき点は、ラベルの有無でのデータの読込みと、列数と行数の検査を行うことです。
また、計算結果を出力するときの桁数の処理として、次のように丸める方法はあります。
1) Ans = CDbl(CLng(100000 * AA(i, j)) * 0.00001)
2) Ans = CDbl(CLng(100000 *( AA(i, j)-Fix(AA(i,j)))) * 0.00001) + Fix(AA(i,j))
2)の方法は、整数部分を別出しにして計算しています。大きい数を取り扱う場合に適しています。
動作環境 |
日本語版Windows用 日本語版Microsoft Excel2003以降(推奨)が快適に動作するパソコン。 Microsoft365については、インストール版のみ対応しております。Web版は非対応です。 |
アドイン方法 | |
商品代金 | 無料 (通信費などはお客様にてご負担ください) |
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表現・再現性に関するご注意 |
本プログラムをご利用になった結果の表現や再現性には分析に利用したデータの内容により違いがあり、すべてのお客様に対し、一定の表現や効果について必ずしも保証するものではありません。 例えば多変量解析などの場合では、体感している状況と分析結果が異なることや、わざわざ統計解析を利用して分析をしなくても、既にわかっている結果しか得られないという場合もあります。
思い通りの結果が得られなかったり、わかりきった結果が得られたのであれば、それは分析に使用したデータが、そのような内容しか表していないということなのです。
またお使いのパソコンが本プログラムの動作環境の通り、またはそれ以上の仕様であっても、本プログラムで処理しようとしているデータ量や作業工程により、処理に時間がかかる場合がございます。 |
マクロが実行できないときにご確認ください |
https://faq.mypage.otsuka-shokai.co.jp/app/answers/detail/a_id/314030
当商品のような、インターネットからダウンロードしたExcelのファイルについて、マクロが実行できない場合や、できない仕様になっているようです。 マクロを有効化する方法が記されています。お試しください。 |